地震などの災害が発生した際、川島町地域の住民の避難場所となる旧くぬぎ台小学校地域防災拠点の運営委員会(鈴木方規委員長)が10月1日、住民らに災害への備えを身に付けてもらおうと防災資機材を使った運動会を催した。
同地区では毎年秋に防災訓練を実施し、地域の防災意識を高めている。例年は防災拠点となる学校の校庭にパネルを展示するなどし地域防災力の向上を図ってきたが、拠点の運営委員や自主防災委員会のスタッフが主導する訓練となり、一般住民は「見物者」のような状態が続いていた。
この状況を打開しようと鈴木委員長らは住民参加型の防災訓練の実施を模索。有事の際、拠点を運営する上で1人でも多くの住民が「戦力」になることができればと、ゲーム要素を取り入れた「防災運動会」の実施を決めた。
親子連れ、高齢者など幅広い世代の地域住民およそ400人が参加したこの日の訓練では、ジャッキを使い板を持ち上げたり、毛布と棒を使い作った担架での搬送、発電機を使い投光器に照明を付けるなど6つの障害をクリアしながリレー形式でゴールを目指す競技や消防ホースを巻き上げる時間を競う競技など8つのゲームを通じ、楽しみながら資機材の取り扱いなどを学んだ。
鈴木委員長は「普段からやっていないことは発災時には何もできない。実際に触れて体験することで、いざという時に多くの住民が資機材を取り扱うことができるようになれば心強い」と話した。
災害時にFM放送
同拠点では地域住民への情報提供の手段として災害時にFM放送局を開設する体制を整えている。
この日の訓練でも実際に避難住民の人数やけが人の情報、訓練の進行状況などを電波に乗せ放送。電波の受信状況などを確認した。
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