今井町の県立商工高校では、「電子商取引」の授業で楽天(株)と連携し、ECビジネスの実践授業に取り組んでいる。授業で企画立案した新横浜プリンスホテルの宿泊プランは、11月から楽天トラベルで販売される。
電子商取引とは、インターネットを活用してビジネスを行うことに伴うさまざまな課題に適切に対処し、情報通信技術をビジネスに応用する能力と態度を学ぶため、4年前から始まった科目。楽天では、高校生向けにECビジネスの実践授業として「楽天IT学校」を実施し、同校では楽天、新横浜プリンスホテルの三者が連携した授業を展開している。このような取り組みは全国55カ所で行っている。
授業は、総合ビジネス科の3年生が対象で、楽天の児玉純さんが先生となり、ネット販売やマーケティングの基礎、商品の作り方を学習。11月の販売をめざし、新横浜プリンスホテルの宿泊プランを考えてきた。
10月11日の授業では、前回の授業でグループごとに出した宿泊プランを、販売に向け改善。児玉さんはネットの商品について、「あいまいなものには興味を示しにくいので、ターゲットをより具体的にイメージしてほしい」と教えた。
またホテルのスタッフが一つ一つのプランにアドバイスをし、”子どもと遊ぶ時間がないお父さんに向け家族サービスの宿泊プラン”を考えたグループには、「ターゲットを”残業が多くて家に帰っても子どもの寝顔しか見ることができないお父さん”に変えてみては」とより具体的にすることをアドバイス。また”39階の部屋”と宿泊プランのタイトルに入れたグループには、「ベイブリッジや富士山が見えると言った方が伝わりやすい」と、売れる商品の作り方を説明した。生徒は「他の科目と違って実践的で難しいけれど、考えるのは楽しい」と話していた。
生徒が考えた商品は、11月以降に楽天IT学校のサイト(https://corp.rakuten.co.jp/csr/it-school/)で、見ることができる。生徒らは今後、売り上げを検証しながら、プランの改良を行っていく。また校内の代表チームが来年1月に開催の全国55校の代表者が商品についてプレゼンを行う「楽天IT甲子園」に出場する。
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