横浜高校野球部出身の元プロ野球選手としてこの程、今井町で野球塾を開講する 安西 健二さん 鶴見区在住 52歳
一生、野球と共に
○…今から約四半世紀前、横浜高校の「1番・セカンド」として高校球児の夢舞台「甲子園」で活躍。1980年の春・夏連覇の立役者となった名手は「自分は野球を通じて良い経験を沢山させて貰った。今度はそれを伝える番ですね」と、笑顔を見せながらも力強く話してくれた。
○…市内の公立中学校出身。小柄な体格ながら抜群のセンスで名を馳せ、強豪・横浜高校野球部で1年生時から不動のレギュラーに。俊足巧打、そして華麗なグラブさばきは、未だに「横高ナンバーワンのリードオフマン」と評する声も多い。また、ガッツと負けん気の強さを買われ読売ジャイアンツに入団。腰の怪我に泣き実働3年に終わったが、その後も指導者として社会人クラブチームの監督を務めるなど、実績は枚挙に暇がない。それでも「野球というスポーツは個人競技ではないので(華麗なキャリアも)実は『巡りあわせ』の部分が大きいんですよ」と打ち明ける。
○…中学時代、偶然試合の審判を務めていた人に見初められたのがきっかけで入学した横浜高校。同級生でエースだった愛甲猛さんはその後、プロ球界でも活躍。そして、今でも神のように崇めてやまない監督は、県内高校野球の重鎮に―。こうした数々の出会いを通して、自称”かなりの悪ガキ”は「人間的にも本当に、大きくして貰いましたね」とニッコリ。当時を懐かしそうに振り返る。
○…今春、今井町にあるアマチュア野球の練習施設の関係者に請われ、ほぼ無報酬で野球塾のコーチ就任の話を引き受けたのも、そんな野球そのものに対する「恩返し」の意味合いが強かったから。特に、まったくプレー経験のない子どもに対する指導は新鮮で、教えたことを忠実に守る姿勢に感銘を受け「やりがいと責任を痛感しましたね」とも。一生かけても添い遂げたいと話す「野球」の裾野を広げるため、これからも試行錯誤の日々が、続く。
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