あなたの街の歯医者さんが教えます― がん手術前後(周術期)の口腔ケアが命を救う
一般的に全身麻酔の手術を受けると体の抵抗力が落ちやすく、口の中が汚れていると、肺炎や感染症などの合併症が起きやすいことがわかっています。全身麻酔手術では、口から喉の奥を通って肺の近くまで呼吸をサポートするチューブを入れます。この時、口の中が汚れていると、大量の細菌が、気管や肺の中に押し込まれ、肺炎のリスクを高めます。口腔ケアを行った患者さんの肺炎による死亡率は、行っていないグループより9ポイント低いことがわかりました。
また、抗がん剤治療では、40%の患者さんに口内炎や味覚異常などの口のトラブルが生じるといわれています。口の中の清掃状態が十分でない場合、口内炎が悪化しやすくなります。
治療による副作用を減らすためにも入院前から、歯科医師、歯科衛生士による口の中の定期的な評価と専門的な清掃をお勧めします。
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