京急鶴見駅そばの鶴見銀座商店街(愛称=ベルロードつるみ/岡野誠一会長)沿いに設置されているパーキングメーターにこのほど、貨物車などが荷おろしする際に使用するための優先枠が設けられた。
貨物車用優先枠は、渋滞緩和や歩行者の安全確保のため、貨物車に対し、車道に設置されたパーキングメーターなどの利用を促すために県警が始めたもの。県内ではこれまでに例がなく、このほど鶴見、藤沢、加賀町署管内の3ヵ所でモデル実施が始まった。鶴見では、同署がパーキングメーター所有の商店街を選定し、同商店街が協力した形だ。
ドライバーに好評
鶴見銀座商店街のパーキングメーターは計19ヵ所。今回は、そのうち5ヵ所を「荷さばき車両優先枠」とした。通常枠と違いを見せるため、地面に貨物車用という表記をした上、通常枠よりも全長を1m拡大。メーター部分には「小型貨物用」と書かれたシールを貼るなどして対応している。
同商店街によると、「一般車と同じく料金は発生するものの『店舗前に停められる』『広がった分スムーズ』と、荷さばき車両のドライバーには好評の様子」と話す。
あくまで優先
荷さばき時の貨物車による路上駐停車の防止など、自動車や歩行者などの円滑で安全な交通を確保する上でも有効な手段となる同事業。今のところドライバーからの好評も上々だが、課題もある。
設置された枠は、荷さばき車両用とされているが、あくまでも優先であり専用ではない。そのため、優先枠に気づかない一般車両が停車してしまうことも考えられる。
これについて鶴見署は、「一般ドライバーには優先ということを理解してもらい、なるべく荷さばき用以外の枠に停めてもらいたい」と呼びかける。
路上での駐停車は交通の死角にもなりやすく、事故の原因にもつながる。同商店街からは「優先枠があるということをもっと周知してもいいのでは」との声も上がっており、今後拡大予定という同事業に対し、周知徹底を期待する声も多い。
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