大規模災害等の発生により鶴見警察署が使用不能となる事態を考慮し、大本山總持寺の一部施設を代替施設として使用するという協定が8月24日、両者間で結ばれた。
協定締結は、昨年の東日本大震災を受け、鶴見警察署が總持寺に依頼し実現。鶴見署は標高が2mに満たない地点にあり、津波などの大規模災害で機能が停止した際の代替施設を探していたという。鶴見署によれば、「広い敷地で最適と判断した」と總持寺に依頼した経緯を話している。
標高は約20m
代替施設となるのは、總持寺の敷地内にある三松閣。国土地理院の地図によれば、標高は約20mで、通常は檀信徒会館として使用されている建物だ。昨年の震災時には、帰宅困難者約200人を受け入れた施設でもある。パソコン等の電子機器も使えるため、警察機能を維持できる。
協定では、大規模災害が発生し、鶴見警察署が使用不能となった場合、三松閣の地下1階と1階を代替施設として使用可能とするなどとしている。
「地域一丸が必要」
同日、同寺で行われた調印式には、大本山總持寺貫主・江川辰三禅師と渡邉道雄署長をはじめ、関係者らが出席。調印に先立ち、總持寺は「震災を経験し、大規模災害時の人命救護などの対応に関しては、地域一丸となって推進していかなければならないと痛感した。警察署の災害対策に協力することは最も大切なこと」と趣意を説明した。
式の中で渡邉署長は、「ありがたい。何かあったときは代替施設として活用させてもらう」と感謝の意を表し、江川禅師も「皆さんの力になれて大変光栄」と話していた。
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