転がる石も芸術品 飯山さんが収集品を展示
河原や海などに転がる石が、この人の感性でマリア像にも達磨にもなる。
大東町に住む飯山正信さん(77)は、自然石の収集家。収集歴は60年以上で、これまで約3千点を拾い集めてきた。現在コレクションの一部を潮田公園コミュニティハウスで公開している。これまでに、川崎などで展示経験はあったが、区内では初めて。「地元の人にも見てもらいたかった」とうれしそうに語る。
展示品は、全国各地の海や川から飯山さんが見つけたもの。形がマリア像のような石、模様がトキに見える石など、飯山さんの鋭い観察眼で選ばれた石の数々が、芸術品のように並ぶ。 石への興味は小学1年生のころから。海や川にある石が「きれい」に見えたという。「じっと見ていると、絵が入っていたり、形もおもしろい。いろいろな角度から観察して想像するのが楽しくて」と笑う。
達磨に似た石は、本物より「ありがたみがある」と語る。「石は何千年、何億年の間、自然の中で削られ転がって、苦労の連続を乗り越えて今の形になっていると思うとね」。石の成り立ちに思いを巡らすことも魅力の一つなのだ。
見学に来た区内在住の男性は「今まで石に興味はなかったが、新しい視点で石を見ることができた」と楽しんでいた。
展示は5月25日まで。詳細は飯山さん【電話】045・521・7533。
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