多数遺体取扱訓練が10月24日、鶴見スポーツセンターで行われ、市内各区の職員が災害時における遺体の取扱を学んだ。
この訓練は横浜市総合防災訓練の一環として実施。大規模な災害発生時、重要となる遺体取扱を迅速かつ適正に行うため、医療機関や区役所職員らが連携を確認することが目的だ。
今回の訓練では横浜市内で最大震度7の大地震が発生、多数の死傷者が出ている想定で実施した。神奈川県警察や横浜市医師会、神奈川県葬祭業協同組合なども参加。医師ら専門家が、遺体安置所の開設から遺族への引渡しまでの一連の業務を、遺体のダミー人形を用いながら区役所職員に説明した。
混乱防止へ
東日本大震災では、想定外の事態が発生し、現場は混乱に陥ったという。当時遺体取扱に携わっていた鶴見大学歯学部の佐藤慶太准教授は「現場は専門外の人が多く、効率の悪さがあった。遺体の取扱は社会的な重みがあるため、手順を覚える訓練は重要」と話した。
訓練に参加した鶴見区役所職員は「大地震では遺体が多く運ばれることが予想され、いち早く体制を整えることが重要だと感じた。いつ起きても準備できるよう、日ごろからシミュレーションしたい」と気を引き締めていた。
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