今年度、創立70周年を迎えた横浜市立矢向小学校=矢向3の8の1=(田屋多恵子校長/全校児童719人)。11月9日には、創立70周年記念式典と祝賀会が、元職員や卒業生でもある地域住民らも出席し盛大に行われた。
矢向小は、1873年に設立された矢向学舎を前身とし、1944年に国民学校として開校。戦時中当時、入手困難だった建築材料の手配など、「地元に学校を」という地域住民らの協力もあり完成したという。
戦後、47年から横浜市立となり、その後児童数が増加。95年、近隣に新鶴見小が開校し減少したが、一時は市内一のマンモス校だったこともある。卒業生は昨年度までに1万4715人に上る。
「森の学校」
児童数が減少し、18の空き教室があった98年、「学校を森に」という花岡崇一元校長の呼びかけのもと、間伐材などを活用した空き教室の改修を計画。教職員や児童をはじめ、保護者、地域住民、市教育委員会なども巻き込んだ一大プロジェクトが進められた。
99年には、地域にも開放する「森の広場」や「ふれあいの森」が完成した。その翌年には、図書室が入る「森の学習資料センター」も誕生。木を使った施設がいくつもでき、「森の学校」と呼ばれるようになった。「森の教室は、児童に人気」と田屋校長は話す。
地元も喜びの声
矢向1丁目から6丁目と尻手、江ヶ崎町の一部の8自治会・町内会が学区となる同校。11月9日の式典には、卒業生でもある地域住民らも多数出席した。
あいさつに立った矢向地区連合町内会の鈴木憲三会長は「地元の熱意で開校した学校。卒業生の一人としても嬉しい」と喜んだ。
また、児童も今年度、6年生を中心とし、各学年から代表者を集めた実行委員会を設立。記念のダンスやロゴマーク製作など、さまざまな周年事業を実施したという。現在は、2月に発行予定の「70周年記念新聞」を準備中だ。
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つるぎん27日に4月25日 |
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