横浜市立潮田小学校=向井町3の82の1=(佐藤隆章校長/全校児童704人)が今年度、創立140周年を迎えた。11月16日には、在校児童による「お誕生会」と、職員や卒業生、学区内の地域住民らも出席した「記念式典・祝賀会」が開かれ、節目の年を祝った。
潮田小は、日本に学制が発布された翌年、1873年に潮田学舎として開校。当時は6歳から9歳までが通う4年生制の下等小学校で、潮田村内の民家を借りてのスタートだった。
校名は、75年に潮田学校に改名以降、合併による村名変更などの影響もあり、1947年に現在の横浜市立となるまで、13回変更。戦時中の国民学校時代は、児童数急増にともない、東潮田、西潮田と東西にわかれたこともあった。
校舎は、潮田学校時代に現在の仲通2丁目にあったものを、1919年、現在地に移転した。
また、潮田小には学校としては珍しく、校庭に緑あふれる山が造られている。「潮新山」と名付けられた山は、61年当時、工業地帯からの煙などに悩まされており、教職員や子どもたちのアイデアにより実現。62年に完成以降、学校のシンボルとして愛されている。
18カ国150人
京浜工業地帯の発展と共に、外国人区民などが増え、コミュニティーを形成している鶴見区。潮田小は最も外国につながる児童が多く、現在は全校の約2割、150人ほどが通う。国はブラジルやペルー、フィリピンなど18カ国に上り、国際色の豊かさも特徴の一つ。同小は、「地域が温かく、外国人を受け入れてきた風土がある。学校も同じ。児童は多文化共生が当たり前という感覚で学んでいる」と話す。
各国から来賓も
16日の記念行事では、児童が「お誕生会」を実施。児童作詞の記念ソングなどを発表したほか、歴史を振り返る劇を公演した。その後の式典と祝賀会には、潮田小らしくブラジル、ペルー、フィリピンの総領事・大使館からの来賓や、学区内12町内会・自治会の会長らが出席。地域からグランドピアノ1台が贈られるなど、盛大に節目を祝った。
児童代表として登壇した井上あゆみさん(6年)は、「友だちや先生に出会わせてくれた潮田小が大好き」と笑顔で話し、佐藤校長は「何人もの人が学校をつくってきた思いを大切にせずにはいられない。今後も最善を尽くす」と語った。
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