第2次世界大戦中に学童疎開を体験した生麦小学校の卒業生と、生麦の住民らが協力して進めている「中井村学童疎開プロジェクト」で、3月15日、体験者を集めた座談会が生麦地域ケアプラザで開かれた。
プロジェクトは今年6月に創立90周年を迎える同校記念事業の一環で、「疎開先へ感謝を伝えたい」という卒業生の思いからスタート。記憶を映像化した上、教材として活用しようと、1月から住民や小学校による聞き取り調査などが行われており、座談会は5回目の集まりとなった。
調査を集約へ
同校の集団疎開は1944年8月11日から始まり、神奈川県足柄上郡中井村(当時)に、3年生から6年生までの児童413人と職員16人が行っている。
当日は体験者20人が参加し、6寺院にわかれて生活した様子を語り合った。
当時3年生で疎開した塩田力さん(78)は、疎開先から遠足に行った記憶などを絵に描いて持参。絵を見た参加者から「おにぎりを持って行った」などと声が上がり、昔話に花が咲いた。
また、疎開時に書かれた日記も見つかり、披露された。
調査を進める生麦南上町会の高田尚暢会長は、「人が人を呼び、体験者も増えた。調査は一端終了し、教材としてどうまとめるかなどを検討する」と話す。4月には、体験者を連れて疎開先を訪問する。
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