神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2014年5月29日 エリアトップへ

特定健診区受診率 4年連続で市内最低 自営業者など、定着に課題

社会

公開:2014年5月29日

  • LINE
  • hatena

 横浜市国民健康保険の加入者に対し、年に1度受診券を配布し、生活習慣病の早期発見などを目的として実施されている特定健診。市健康福祉局がまとめる最新の2012年度速報値で、鶴見区の受診率は、市内18区中、最も低いことがわかった。鶴見区の市内最低は4年連続。今年度の受診券は5月22日に発送されており、関係者らは「健診は健康でいるための入り口。なんとか受診率をあげたい」と躍起だ。

 特定健診は、生活習慣病患者の高まりから、それまでの基本健診に代わって08年から開始。40歳から74歳の市国保加入者を対象に、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の早期発見のほか、それにつながるメタボリックシンドロームなどを見つけることを目的としている。年度末までの期間で1回、自己負担額1200円で受診することができる。

働き盛り、時間なく

 12年度の鶴見区の受診率は17・2%。前年から0・4ポイント増加したが、4年連続で市内最低だ。

 受診率の低さについて鶴見区福祉保健センターは、「個人の考えもあり、明確な理由はない」としながらも、「国保は自営業者などが多く、会社で定期的に健診のある社会保険と違うため、健診が定着していないのでは」と推測する。

 実際、5歳ごとの年代別にみると、特に働き盛りの40〜50歳代の男性の割合が、8〜10%台と低く、「健診に行く暇がないという人も多い」と説明する。

PR不足も

 一方、健診を受け付ける医療機関側からは、「受診券にある問診の煩雑さ」や「周知不足」を指摘する声もある。(一社)鶴見区医師会の佐藤忠昭会長は、「全国的に同じだが、受診するための問診項目が多く面倒という患者さんも多い。受診券発送後のPRも不足しているのでは」と話す。

 また、鶴見区の平均寿命は男性が市内2番目、女性は5番目に短く、介護の必要がない平均自立期間は男性が市内2番目、女性が3番目に短くなっており、「全てではないが、受診率の低さと関連していることも考えられる」と佐藤会長。「10年後に健康でいるために受診してほしい」と訴える。

地域と共に声がけ

 今年度の市特定健診の対象者は、区内約4万5千6百人。同センターは今年度初めて、5月22日に発送した受診券に独自の勧奨チラシも同封した。

 今後は「まずは20%台」を目標に、地域の保健活動推進員や食生活改善推進員(ヘルスメイト)などと協力していくという。「計約470人いる推進員が2人ずつ声をかけていくなど、地道な活動で広げたい」としている。

鶴見区版のトップニュース最新6

初挑戦で金賞受賞

佃野町「楽匠」

初挑戦で金賞受賞

「からあげグランプリ」で

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

鶴見区、50年後も30万人超

横浜市人口推計

鶴見区、50年後も30万人超

市全体は約2割減

4月11日

市が基本構想を策定

豊岡小再編整備

市が基本構想を策定

2032年度以降の竣工めざす

4月11日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月4日

鶴見線や地域の歴史を調査

入船小学校旧5年1組

鶴見線や地域の歴史を調査

鶴見駅にレポート掲示も

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

鶴見区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook