鶴見区内の火災発生件数が、今年に入り、74件(7月31日現在速報値)と過去10年で最悪のペースで増えていることがわかった。
鶴見消防署(高松益樹署長)によると、発生件数は前年同期から21件増加しての市内ワースト。2番目に多い南区の59件を大きく引き離している現状だ。
区内の自治連合会別でみると、火災件数が最も多いのは鶴見中央地区、大黒ふ頭・末広町等の9件。人口一万人あたりの出火件数を指す出火率では小野町地区が14・48(4件)、潮田中央地区が11・05(5件)と高い数値を残している。
日常生活から注意を
火災原因では放火(疑いを含む)が21件、たばこ14件、電気関係が7件と続いた。
同署の二本木純一予防課長は、増加の要因の一つとして放火があげられるとしながらも「ちょっとした油断から発生している火災が多い。ごみを夜に出さない、たばこのポイ捨てをやめる、コンセントを清掃するなど、日常生活から注意することで火災を減らすことはできる」と呼びかけている。
一方で、焼損面積は507平方メートルと、昨年比で180平方メートル減少しており、死者数も5人から0人となった。
火災件数が増加しながらも改善されるという現状に、二本木課長は「火災が早期発見され、すばやく通報されるようになってきている。引き続き住宅用火災警報器の設置を呼びかけたい」と話している。
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