橘学苑中学校・高等学校=獅子ヶ谷=が、使わなくなった木製の机と椅子216組を西アフリカ・ベナン共和国の小学校に贈る。生徒会を中心に企画され、このほど机と椅子の掃除や、「私たちのベナンの友だちへ」と英語で書かれたシールの貼りつけなどを実施。有志も含め延べ100人が作業を行った。準備された机と椅子は9月19日に横浜港から出港される予定だ。
青空教室で活用へ
同校は、生徒も進学する横浜薬科大のベナン人留学生とのつながりから、駐日ベナン大使夫妻などと交流を重ねていた。
今回の企画は、学校側から「余剰の机と椅子がある」と聞いた大使夫人が、「子どもたちが喜ぶ」と寄付を依頼。ベナンの都市部を離れた奥地では、机も椅子もない青空教室が多く、同校は「そういう場所で活用してもらえれば」と寄贈を決めた。
メッセージも企画
贈られる机と椅子は、今年3月まで使用され、生徒が中学校入学時に手作りで組み立てたもの。生徒会担当の北川真司教諭は、「生徒の思いが詰まったもの。活かされるのはありがたい」と話す。
作業した生徒会副会長の丸山友実さん(16)は、「机も椅子もなく、外で勉強するのは大変だと思う。助けられるのは嬉しい」と笑顔。授業でベナン人と交流したという中学2年生の鈴木汐梨さん(13)は、「陽気で楽しい人たちだった。貧富の差がある国。きれいになった机と椅子を使ってもらえれば」と話した。
現地への到着は11月上旬ごろを予定。生徒は今後、手紙など、ベナンの子どもたちへのメッセージも送る考えで、丸山さんは「英語など、ベナンの子たちがわかる言葉で書きたい」と意欲を示していた。
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