大本山總持寺と鶴見大学などを運営する学校法人総持学園の2者と横浜市が、10月23日、両施設を災害時の帰宅困難者のための一時滞在施設とする協定を結んだ。市は「市内3番目に一日乗降数の多い鶴見駅の近くに、滞在施設ができることは有難い」と話す。
協定は、東日本大震災以降、市内各駅周辺で、帰宅困難者用に一時滞在施設の拡充を進める市が依頼。両者とさまざまな形で協力体制を整えてきた区が仲介する形で締結にいたった。
内容は、地震や台風などの風水害で、鉄道が一晩中全線運行停止となった場合、市の要請により、両施設が帰宅困難者を一時的に受け入れるというもの。施設側は水道水やトイレを提供し、水缶やトイレパックなどの備蓄品に関しては市が準備する。
提供される施設は、總持寺は発生時に提供が可能な全ての建物とし、総持学園は主に鶴見大学の体育館を使用した上で、状況を見て判断するとしている。
「市民の安心に」
23日に總持寺で行われた締結式には、同寺の監院と総持学園理事長を務める乙川暎元老師、市の立花正人危機管理監らが出席。乙川老師は、東日本大震災発生当日、山内に約250人の帰宅困難者を受け入れたことなどにも触れ、「少しでも市民の安心につながるものなら、喜んで受けたいと思った」と協定締結を歓迎。立花危機管理監は、「鶴見駅は市内3番目の規模。心強い」と感謝していた。
区内は13カ所
市が指定する各駅周辺にある一時滞在施設は、最新の公表で民間118カ所、公共88カ所の計206カ所(7月10日現在)。「一時滞在NAVI」で検索が可能となっている。区内ではナイス(株)本社ビルなど11カ所が指定されており、今回で13カ所となる。
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