夏の天王祭をはじめ、鶴見神社の年中行事などの実施運営を支える氏子青年会が、40周年を迎えた。会員は現在、20代〜50代の40人で、各地で青年会自体が減少する中、県内でも大所帯だという。4代目を務める小山征満会長は、「充実している今だからこそ、もっと魅力ある会にしていきたい」と話す。
固い約束でブーム作る
鶴見神社氏子青年会は、1975年に結成。きっかけは、結成2年前に川崎周辺の人たちが、神社の大神輿を担がせてほしいと依頼してきたことだった。
当時、大神輿は、担ぐたびに飲酒やケンカが絶えなかったことから、1953年以降、一度もあがっていなかった。反対する声が多勢を占める中、「やってみなきゃわからない。そのかわりルールを作ろう」と、それを収めたのが、氏子総代を務め、鶴見中央地区自治連合会の会長だった故渡邊忠造氏だった。
「渡御中は酒、タバコ、ケンカなし。破ったら追い出す」。現在も続く固いルールは、その後、「県内に広がる神輿ブームの始まりを作った」と金子元重宮司は語る。鶴見神社の大神輿は氏子青年会結成以来、一度も事故を起こしていないという。
若手にも活躍の場
正月の餅つきに始まり、神社に伝わる伝統芸能「田祭り」や、夏には子ども向けの縁日イベントも企画するなど、神社が盛り上がるようにと活動する同会。若手にも活躍の場を与えるため、行事ごとにリーダーを設けるなど工夫している。
小山会長は、「年を取れば引退する。新しい人に入ってもらうには、魅力を作らないと」と話し、会全体で同会の継続と発展に取り組んでいる。
10月18日、社務所で行われた記念式典には、関係者約90人が集まり周年を祝った。また、40年の記念として形に残るものをと、現在製作中の万灯神輿も披露。来年4月に完成予定だという。
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