健やかな暮らしと、つながりあうまちを目ざす鶴見区地域福祉保健計画「鶴見・あいねっと」の第3期計画の素案が、このほどまとまった。区は11月20日から意見募集を開始。区福祉保健課は「参加しやすい活動のアイデアや、こんなことができるといった提案など、多くの意見を寄せてもらえれば」と話す。
地域福祉保健計画は、2000年の改正社会福祉法にともない、市町村での策定が定められた地域福祉計画がもとになっている。
少子高齢化や、核家族、単身世帯の増加といった変化を背景に、多様化する生活課題解決に向け、住民や事業者、公的機関が支えあう仕組みづくりの指針とすることがねらいだ。
区の計画は5年1期とし、区全体と連合町内会単位で18の地区別計画を策定。鶴見区では、05年3月に第1期が始まった。
現2期目活発に
現在最終年度となっている第2期計画は、「健康で住みやすい福祉のまちに!」を基本理念に設定。区内福祉関係団体の代表者らからなる推進委員会を新たに設置するなどし、取り組んでいる。
地区別では、災害時の要援護者支援対策や、ふるさとマップ作成など、あいねっとによって課題解決へ進んだケースも多い。区担当者は「みんな自分のまちを良くしたいという気持ちが強い。2期目に入って特に活発になった」と話す。
新たに「健康増進」
3期目の区全体計画素案は、転入者や就学前児童数の増加といった鶴見区の現状に加え、地区懇談会、区民アンケートなどの意見を集約してまとめた。
素案によると、来期の理念は「たすけあい・支えあい・人と人のネットワーク」。推進のため3本柱を設け、「つながりのある地域づくり」と「必要な人への支援」を2期から継承。鶴見区は、平均寿命と、介護が不要な自立期間を示す健康寿命が、男女ともに市内最低レベルにあるという状況を受け、新たに「健康」をキーワードに柱を設定した。
意見募集は12月21日まで。素案は区役所1階広報相談係、2階福祉保健課、区社会福祉協議会、各地域ケアプラザ等で配布。区ホームページにも掲載されている。「まちづくりの指針になるもの。多くの人に中身を知ってもらえれば」と区担当者は話している。
今後は、寄せられた意見を踏まえた上、来年1月に町ごとに課題を話し合って決める地区別計画を加えて完成となる。3月に実施される「あいねっと推進フォーラム」で公表される。
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