末広町のWHILL(株)が2月9日、林文子横浜市長を表敬訪問した。同社は、開発した移動機器「パーソナルモビリティ WHILL ModelA」で2015年度グッドデザイン賞の最高賞を受賞。市長へ受賞を報告し、祝福を受けた。試乗した林市長は、「デザインが良く使いやすい」と称賛を送った。
同社は、12年に設立した従業員30人のベンチャー企業。14年から末広町の横浜市産学共同研究センターに拠点を置いている。
受賞したパーソナルモビリティは、一人乗りの4輪駆動。最高速度は6Kmで、7・5cmまでの段差を乗り越えることができる。これまでに日米で500台を販売してきた。
車イスの課題克服
開発は、100m先のコンビニへ行くのでさえも困難が伴う車イス利用者の声から始まった。「従来の車イスはちょっとした段差でもがたつく。車イスで移動することに『心理的なバリア』を感じる人も多い」と同社は指摘する。
こうした課題を克服するため、高いデザイン性と安定感を追及。乗り物としての楽しさを生み出した点がグッドデザイン賞でも評価された。「車イスの利用者をはじめ、シニアカーのユーザー、歩行困難者などにも使ってもらえたら。シェアリングサービスなどを実施し広めていきたい」と同社は期待を寄せている。
同社の製品は、全国で販売されているほか介護保険制度を利用したレンタル実績もあるという。
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