自転車の放置が目立っていた鶴見中央の鶴見税務署周辺が、10月1日から横浜市の条例に基づく放置禁止区域に指定された。以前から「歩行者の妨げになる」などの苦情が住民から寄せられ、対策がとられた。鶴見区は、周辺の駐輪場を利用するよう呼びかけている。
横浜市は、条例に基づき、駅周辺で自転車などが多数放置され、歩行者の通行や美観が損なわれている地域を、「自転車等放置禁止区域」として指定している。
区域で自転車を放置すると、事前に警告札を貼られ、撤去される。
区内では、鶴見駅や矢向駅周辺が区域に指定されており、鶴見税務署周辺は京急鶴見駅の区域。駅から国道15号までの範囲だった京急鶴見の禁止区域を拡大させ、対象となった。
通勤で置き放しか
新たに指定された鶴見税務署周辺では、特に中央労働金庫などが入るビル前に、大量の放置自転車が並んでいる。取材した9月23日の日中には、100台以上が2列に駐車され、歩道の半分を占拠していた。
区担当者や地元住民によると、多いときには200台以上が駐輪し、中でも朝から昼間の時間帯が目立つという。鶴見川を越えて鶴見駅方面へ通勤する人々が置いていくと見られている。「ギリギリ既存の禁止区域には入らず、鶴見駅までは徒歩5分ほどで行ける。道幅も広くとめやすいので、『皆とめているから大丈夫だろう』という心理も働くのでは」と区担当者は放置の背景を分析する。
常態化する放置自転車に対し、周辺住民からは「歩きにくい」「風で自転車が倒れ危険」などの苦情や陳情が以前から寄せられており、区域指定にふみきった。
新たな放置自転車のたまり場を作らないために、区は駐輪場の利用を促したいとする。京急鶴見駅周辺には、現在6カ所の自転車駐車場があり、中でも京急の高架下の「鶴見駅東口第四自転車駐車場」=鶴見中央5の2=は、余裕がある。新たな駐輪場の設置は、土地を確保できないため困難だという。
鶴見中央自治連合会の村上英一会長は、「しばらくは禁止区域で直接声掛けをするなどして駐輪場へ誘導するように対応してもらいたい」と要望していた。
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