区内を拠点に高齢者支援を行う一般財団法人アクティブシニアクラブ(ASC、石渡宏道理事長)が先ごろ、設立3周年記念となるオープンシンポジウムを開催した。当日は、ゲストに「生活不活発病」を提唱した医学博士の大川弥生氏を迎え、「動かないと人は病む」と題した講演などを実施。参加者は「仕事や趣味、地域活動、家事でもいい。やると自然といろいろな生活動作があり、心身機能が高まる」とする大川さんの声に耳を傾けた。
社会に参加促す
生活不活発病とは、生活の中で「動かない=不活発」な状態が続き、全身の機能が低下するもの。
講演の中で大川氏は、東日本大震災発生後の宮城県南三陸町で行った歩行状態調査の結果を提示。震災前は元気だった多くの高齢者が「歩きにくくなった」と回答したことを例に挙げ、「家の外中ですることがない」というのが理由の半数だったとした。災害時でなくても原因は同じと指摘。「運動不足とは違う。対策は、社会参加などで生活を活発にすること」と話した。
また後半には、鶴見区医師会在宅部門の栗原美穂子さんを座長に、区内汐田総合病院の宮澤由美副院長、東太田リハビリ訪問看護ステーションの理学療法士・東太田賢作さん、鶴見区役所福祉保健センターの花内洋担当部長をパネリストにディスカッションもあった。
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