国道15号線の鶴見駅入口交差点地下を通る「鶴見地下道」に設置予定だったエレベーターの完成が遅れている。当初は2015年度の予定だったが、エレベーターの設置前に必要な地下工事が長期化。整備を進める国土交通省関東地方整備局は、17年度中の完成を目ざしたいとしている。
鶴見地下道は、JR鶴見駅東口から続く通称・駅前通りと国道15号が交差する鶴見駅入口交差点の地下にある。2004年に策定された「横浜市鶴見駅周辺地区交通バリアフリー基本構想」に基づき、地下道の出口4カ所でエレベーターの整備が進められてきた。
作業が長期化
川崎側の2基は、2013年度に完成し利用を開始。残り2基は、当初2015年度中の完成を予定していたが、工事は遅延している。要因について国交省関東地方整備局の担当者は、エレベーターの設置前に必要な地下工事が、車の通行を妨げないよう、限られた時間帯にしか作業できず長期化したとする。
地下工事は現在も続いており、今年度中には完了する見通しだという。
一度目は入札なし
地下工事の目途が経ったのに合わせ、今夏にはエレベーターの設置工事の入札公告がされたが、契約業者は未決に終わった。同局は、「金額や仕事のやりやすさなど、様々な要因により、業者が決まらない場合もある」とし、今年度中に契約を結び、17年度中に整備を終えたいとしている。
不便感じる障害者
これまでに、同局には「いつできるのか」「早く作ってほしい」などの要望も寄せられているという。
エレベーターの工事現場には、高次脳機能障害者が利用する「ふれんどーる絆」が近接する。施設スタッフも、早期の設置を求める。「利用者の中には杖を使う人や、視野狭窄の人もいて、階段の段差や地下の暗さは危険に感じる。安全のためエレベーターのある側を通って回り道をして通っている人もいる」と話す。
担当者は、「なるべく早く設置していきたい」と話している。
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