鶴見警察署はこのほど、2016年に同署管内で発生した交通事故件数と刑法犯認知件数をまとめた。まとめによると、交通事故発生件数は608件で、15年から39件増加し、2年連続の増加となった。振り込め詐欺も前年から13件増え、44件となった。
3割高齢者関係
交通事故発生件数は、10年から4年連続で減少傾向にあったが、15年に23件増え、増加傾向が続く。
増加の一因は、高齢者が関係する事故の多発。16年の高齢者が関係する事故は197件。事故全体の約3割を占める。前年から30件増え、子どもや自転車などの事故に比べ、倍以上に増えた。
16年は年明けから高齢者の死亡事故が立て続けに発生するなどしたことから、鶴見署は緊急の交通安全キャンペーンを行い対応。
また、判断力の低下などにより、事故を起こした高齢ドライバーへ、運転免許の自主返納を促す手紙を送る「レター作戦」を独自に実施。区内全町内会へもチラシを配布するなどして、啓発を続けている。「あらゆる機会を使い、高齢者向けの交通安全教室や講話を実施していきたい」と同署は話している。
還付金名目の被害多発
16年の刑法犯認知件数は1641件で、前年から176件減少したが、振り込め詐欺は増加した。被害総額は約1億2642万円(前年比約2300万円増)に上った。
詐欺手口の中でも大きく増えたのは還付金詐欺。15年の被害者は4人に留まっていたが、16年は19人。被害額は約263万円から2954万円に膨らんだ。
16年は5・6月、10・11月に集中的に還付金詐欺が発生。同署は金融機関の無人ATMの警戒を強めるなど対策をとってきたが、スーパーやコンビニなど各所のATMが犯行現場になるケースも増えてきているという。「『私は大丈夫』と思いこまず、怪しい連絡があれば誰かに相談し、一人で判断しないで」と同署は呼びかけている。
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