区内20の少年野球チームをまとめる鶴見区少年野球連盟(小林松吉会長)が、創立40周年を迎えた。少子化や習いごとなどの選択肢の増加により、野球人口が減少する中、同連盟は「少年の心身の健全育成、野球文化を伝えるという使命を感じながら、常に前進する」と決意を新たにしている。
同連盟は1976年に創立。それまでは潮田リーグ、下野谷リーグ、鶴見リーグという3つの組織が、それぞれ大会などを行っていた。少年野球が隆盛だったころ、他区では区の連盟が設立され始め、鶴見でも立ち上げの動きが加速した。
当時すでにあった大人向けの野球を取り仕切る鶴見区野球協会、鶴見区役所が協力。3リーグの代表者で話し合い、1977年、第1回鶴見区少年野球大会を実施した。参加チームは60を超えたという。
20チーム535人所属
現在は下野谷リーグがなくなり、潮田リーグ4チーム、鶴見リーグ16チームの計20チームが所属。535人の子どもたちが、各チームで練習に励む。
主催する大会は、第1回から毎年継続。2012年から、鶴見大学協力のもと、同大硬式野球部の獅子ヶ谷グラウンドなどを会場に、鶴見大学杯が開かれている。
近年では、元宮ファイターズが全国ベスト16になるなど、強豪も揃う同連盟。昨秋のドラフト会議で最多5球団から指名され、福岡ソフトバンクホークスに入団した田中正義投手が、駒岡ジュニアーズ出身と、プロ野球選手も輩出している。
2月11日に行われた記念式典には、同連盟関係者や来賓ら約160人が出席。あいさつに立った小林会長は、野球人口が減っている厳しい現状に触れた上、「忘れてはいけないのは初代会長らの功績。各チームがんばっていこう」と意気込みを語った。
会場確保課題に
部員数減少に加え、課題となっているのが大会場所の確保だ。会場となっていた区内各小学校では、周辺に住宅が建つなどした関係もあり、試合ができなくなっている学校も少なくないという。そのため、区外の球場も使いながら、毎年確保できた球場に合わせて日程を組んでいる。
小林会長は「継続していくには、各チーム地域と共存していく必要もある」と話し、時代に合わせ柔軟に対応していくとしている。
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