島ぜんぶでおーきな祭(沖縄国際映画祭)の「つるみ応援団」で団長を務める 野村 拓哉さん 北寺尾在住 38歳
沖縄(ウチナー)の心届ける応援団
○…今年4月の開催で9回目を数える沖縄国際映画祭。昨年初めて行った現地で、一大祭典とともに自分たちのまちも盛り上げようと、応援団を結成しPRに励む市町村の姿を見た。「鶴見でもできるのではと思った」。映画祭に協力している吉本興業の知人に相談すると、トントン拍子に話が進んだ。同県外では初となる応援団。昨秋の立ち上げ後、本格的な始動となるプレイベントの上映会を3月21日に開く。
〇…実は、藤沢市出身。沖縄との縁は、大学卒業後に就職した外食チェーンで、沖縄出身の先輩と出会ったことが始まりだ。「その先輩が13年くらい前、店を開くからって」。物産品の販売や卸しを行う(株)琉球エージェント。「知識なんて何もなかった」と笑う。縁もゆかりもなかった沖縄。「人が良い」。商売を通じ、南風のような”あったかさ”に触れた。気づけば、物産イベントの企画を立ち上げるなど、沖縄にのめり込んでいた。
〇…休みの日でもメールのやり取りや打ち合わせなど、仕事をこなすときもある。「楽しいんですよ」。多忙さも意に介さない。ただ、現在、小学一年生の長女と年小の長男を育てる2児の父。「休みの日の仕事は、子どもが帰るまで。今日も帰ったら一緒に遊びますよ」。柔和な笑みを浮かべ、子煩悩な父の表情を見せる。
〇…「沖縄がそっくりそのまま来た感じ」。鶴見区内のコミュニティーの雰囲気を表現する。100年以上前から鶴見に根付く、海人の心。「今では現地でもあまり使わなくなった方言とか、古き良き文化が、ここにはある」。出身者ではないからこそ、わかる部分も多い。「県人会や三線教室、エイサー、みんな良い活動をしている」。鶴見に行けば、沖縄が楽しめる――映画祭の応援団をきっかけに、その良さを発信したい。目標は、映画祭の一環でもある地域発信型映画の製作だ。「受けた恩を返したい」。海人にハマった男が、先頭に立ち、まちを応援していく。
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