済生会横浜市東部病院(三角隆彦院長)=下末吉=に、療養中の子ども向け遊び場「マニュライフわくわくるーむ」が設置され、6月30日、オープニングセレモニーが行われた。三角院長は「療養環境の改装整備は都度行っているが、特に子どもには重要。環境が整った」と喜ぶ。
「マニュライフわくわくるーむ」は、マニュライフ生命(株)が、日本有数の小児医療施設・あいち小児保険医療総合センターなどのプレイルーム支援も行うNPO法人子ども健康フォーラムと協働で実施しているプロジェクト。子ども療養環境改善を目的に、2007年からスタートし、応募のあった全国の病院から選定して設置している。東部病院で13カ所目。
屋内外一体で改装
同院の新ルームは、既存ルームをリニューアル。一続きだった部屋に乳児期用のマットを敷くなどし、年齢によって緩やかな区切りを設けた。また、プレイルームからつながる屋外も改装。スロープになっていた部分をウッドデッキにし、植栽には花や木を植えるなどして環境を整えた。
東部病院によると、これまで屋外はほとんど活用されておらず、手入れも行き届いていなかったが、今回、新たに園芸部を発足。部員が維持管理していくという。
がんばるきっかけに
設置は、同院勤務の保育士からの「療養環境を良くしよう」という提案がきっかけ。子が本来持つ強さを発揮するために、日常を提供することが重要とし、遊ぶ環境の整備にいたった。
同院が応募したのは2015年。医療保育士や認定チャイルドライフスペシャリストなどが勤務する上、同プロジェクトでは初となる屋外スペースの活用といったことが評価され、設置場所に選ばれた。
同院では今回の新設に合わせ、プレイルーム、屋外それぞれに医師の許可が必要としていたルールも変更。屋内外とも一回の許可で遊べるようにした。
開設初日に遊びに来た入院8日目という3歳男児の母親は、「初めは病室から出られずにストレスをためていた。プレイルームで遊ぶことが、がんばるきっかけになっている」と話した。
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