横浜市が整備を進める旧鶴見工業高跡地で、利活用法が決まっていなかった最後の西側土地の事業予定者が、大和ハウス工業(株)=大阪市=に決定した。商業店舗をはじめ、有料老人ホーム、地域交流施設なども入る複合施設が建設される。2018年度内の竣工を目ざすという。
鶴工跡地は、JR鶴見線「鶴見小野駅」そばで、道路をはさみ東側0・8ヘクタール、西側1・5ヘクタールの土地。現在までに、東側に特別養護老人ホーム(100床)、西側では体育館棟を活用した横浜市医師会看護専門学校などの建設が決まっており、それぞれ整備が進められている。
また、西側同様に民間事業者による課題解決型公募となっていた東側土地は、今年3月に事業者が決定。全228床のリハビリテーション病院の整備が始まっている。
今回、最後に残っていた西側の概要が決まったことで、鶴工跡地全体の利活用がまとまった。
業種など9月中に決定
同社は市が挙げていた用途や付帯設置条件などを踏まえ、商業施設、有料老人ホーム、東側に建つ病院と連携した事務所などの関連施設、地域交流施設からなる複合施設を提案した。
建物は鉄骨造5階建てになる予定。同社によると、主に1階に店舗と地域交流施設を配置する考えだという。店舗はドラッグストアやクリーニング店、金融機関など5店舗を想定しているが、店舗数や業種については検討中で、9月中には正式決定したいとしている。
約250平方メートルを予定している地域交流施設については、基本的に無料で使用できる形にするとし、「住民の皆さんと協議して決めていきたい」と担当者は話す。
計画の「ズレ」やむなく
決定した西側の活用案に対し、近隣自治会の会長の一人は、「大勢が集まる場所が潮田地区センターしかないため、交流施設はありがたい。地域の拠点として活用できればうれしい」と歓迎する。
一方、跡地全体の内容について別の住民は「高齢化という時代の流れからすると仕方ないが、もっと人が来て賑わうイメージだった」と率直な意見を明かしつつ、「できたあとに、うまく活用できるようにしたい」と前向きにとらえる姿勢を示していた。
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