衆院選の投開票日が22日になったことを受け、前日の21日に開催を予定していた「第27回つるみ臨海フェスティバル」の中止が決定した。選挙事務にかかわるスタッフの多くが、同フェスの関係者であることから判断された。同フェス実行委員会の石川建治委員長は「苦渋の決断だった。選挙事務に人手が不足する事態は避けたかった」と説明する。
住民111人が選挙に従事
同フェスは三大区民祭りの一つとして、入船公園を会場に、毎年5万人前後が来場する人気のイベント。区内臨海部周辺の6自治連合会による実行委員会が主催し、事務局には区役所職員も多くかかわっている。
前日から投票所準備
中止の理由は、選挙事務にかかわる人員だ。通常、選挙の際は前日から設営準備など、投票所運営業務を進める。今回、実行委員会が関係する6連合の投票所は10カ所。投票管理者や立会人など、従事する住民は111人に上り、そのほとんどが、実行委員や出店予定だった町会ブースのスタッフだという。
また、区職員は選挙時、区内全44カ所の投票所と区役所本部を合わせ、従事者は全職員約500人中200人を超える。その中には同フェスの事務局担当者なども含まれており、実施となれば一方で人手が不足する事態となっていた。
「選挙事務に万全を期す」。解散総選挙の一報があって以降、断続的に協議してきた実行委員会で中止を決定した。正式に衆院解散となった28日だった。
費用は最小限に
中止にかかる費用は、現状、ポスター印刷費や案内送付などの事務費のみ。区によると、最も費用のかかる会場設営については、9月中にキャンセルしたこともあり無料で、チラシなども印刷前だったという。
60ブース以上を予定していた出店者などには連絡を済ませており、「おおむね『仕方がない』と言ってもらえた」と区担当者は胸をなでおろす。
区制90周年記念として小中学生を対象に募集していた「鶴見・未来のまちポスターコンテスト」の表彰式は、別日程で検討。大日本プロレスによる特別企画は中止となる。
区制70周年と80周年のときに、周年イベント実施のため当初から開催を予定していなかったことはあったが、中止になるのは初めて。石川委員長は「毎年楽しみにしてくれている人たちも多いイベントだけに残念。本当に申し訳ないが、ご理解頂きたい」と話した。
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