市の歴史的建造物認定を受けている馬場の赤門=馬場2の23=で11月25日、「馬場の赤門祭」が開催され、約千人が来場した。寺尾地区周辺の旧跡に言い伝えなどを記した高札設置を行う市民団体の「寺尾奉行」が主催。
毎年、開門の際は寺尾奉行のメンバーが裃(かみしも)という昔の正装や甲冑を付けて登場するなど、ユニークに行われてきた。
4年目となる今回は、やよいが丘幼稚園サッカークラブの16人と風船を持って登場。区制90周年を記念して、90個用意された風船には向日葵と菜の花のタネが入っており、カウントダウンとともに一斉に空へと離された。栄町通在住の美咲朱里さんが歌う区制90周年記念曲「鶴見ふるさと音頭」も披露された。
周辺自治会で構成される寺尾奉行は今年から馬場第一町内会の秋本敏雄さん、北寺尾町内会の亀山良明さん、上の宮自治会の出雲春江さんが加わり、その紹介もあった。
寺尾奉行の宮野昌夫さんは「やりたいことを形にしてきたが、周りの人が助けてくれたおかげ。良いものは残しつつ、新しいことを取り入れていきたい」と話した。
5年の歳月かけて
祭りでは瀬沼工務店=東寺尾=の瀬沼公夫さん=人物風土記で紹介=が手造りした総欅神輿が初めてお披露目された。
瀬沼さんは若い頃に見た潮田地区の大人神輿の活気や雄大さが忘れられず、以前から自分の手で造りたいと考えていた。
制作に5年を要した総欅神輿は高さ約3メートル半で重さは400kg。金属はほとんど使わず、天辺の鳳凰まで木の手作り。
元になっているのは近隣に住む友人からもらった直径80cmと45cmの欅だ。他にも鳳凰の尻尾は近隣マンション東寺尾ヒルズ84に住む鈴木宏明さん、飾り紐は東寺尾商品開発部などに力を借りた。瀬沼さんは「この神輿は様々な人に協力してもらった。一人ではここまでできなかった」と話し、「神輿はまだ未完成。誰かが買って、担ぐ人を集めてくれないと。このあたりの地域には大人神輿がまだない。ぜひ、地元の人に担いでほしい」と願いを込めた。
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