横浜市民の生活意識などを調査する「横浜市民意識調査」で、2016年度の調査結果がこのほど発表された。発表によると、回答者の鶴見区民のうち、鶴見区に愛着を感じている人は56・0%で、18区別の結果中最低。市政に対する満足度も市内で最も低かった。
調査は、横浜市が毎年実施。市内に居住する20歳以上の男女を対象に調査し、16年度は2194人が回答。そのうち鶴見区民は159人だった。質問は「生活価値観」や「地域におけるつながり」など6項目について尋ねた。調査結果は、回答者全体のほか、区別、地区ブロック別、年齢別などで分析している。
新住民多く
「定住意識」についての項目では、鶴見区民は現住地居住年数5年未満の人が市内で4番目に多く、横浜市外からの移住者の割合が他区より比較的高い。
「地域への愛着」について聞いた項目では、横浜に対して愛着を感じている人は全体で79・1%、住んでいる区に対しては、67・8%の人が愛着を持っていると答えた。一方で鶴見区民は、横浜への愛着を感じているのは70・4%。市内では瀬谷区に次いで2番目に低かった。区に対して愛着を感じているのは56・0%で、市内で最も少なかった。
愛着度が低い傾向は過去の調査から続いている。15年度の調査では、横浜への愛着、区への愛着ともに「感じていない」人が市内で最も多かった。13年度調査においても、市への愛着を感じている人の割合は市内最下位だった。
市政に不満か
市政全体への満足度についての項目では、回答者全体の38・6%が満足しており、不満とした人は12・4%。そのうち鶴見区民は満足と答えた人は27・0%、不満は15・7%で、市内で最も満足度が低く、不満度が高かった。選択制で市政に対する要望を聞く項目で最も鶴見区民が選んだのは、「地震などの災害対策」と「高齢者福祉」だった。
結果に対し、区担当者は「新区民に地元の魅力がまだ浸透していない可能性もある。今年は区制90周年の節目。地域全体にPRしていきたい」と話している。
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