春の叙勲・褒章が発表され、鶴見区からは国家や公共への功労を称える旭日章・瑞宝章に4人、公共の事務などに尽力した藍綬褒章に1人が選ばれた。
叙勲・褒章は、国や公共の功労者や、各分野で優れた功績を残した人を表彰するもの。
区内からは、旭日双光章に十八日義雄さん(元(一社)神奈川県電業協会副会長)、瑞宝双光章に寺門榮さん(障害者支援施設「モア・しょうえい」施設長)、瑞宝単光章に大泉利夫さん(元横浜市鶴見消防団副団長)、深津繁俊さん(元警察庁警部)、藍綬褒章に下川武さん(保護司)の5人が選出された。
鶴見で活躍の2者紹介
瑞宝単光章を受章した大泉利夫さん(76・仲通在住)は、1968年、27歳の時消防団へ入団。第二分団に所属し、分団長、副団長などを務め、72歳の定年まで活動してきた。団員になったのは、地元の柔道道場の恩師からの言葉がきっかけ。「『精力善用 自他共栄』という言葉をもらい、若い内から人のために貢献するよう教えられていた」という。その言葉通り、経師店を営むかたわら、訓練や消火活動に参加し、地域の安全に貢献。「昔は特に火災が多く、命がけ。実地が訓練だった」と振り返る。定年を迎えた現在も、団員OBによる鶴消会に所属し団の活動を支援。「いい団員に恵まれ今がある。今後もサポートしたい」と話していた。
藍綬褒章の下川武さん(76・岸谷在住)は、1995年に法務大臣の委嘱を受け、犯罪をした人の改善や更生を手助けする保護司として活動を開始。地域からの依頼で引き受け、当初は「戸惑ってしまうのではないか」と不安もあったが、21年にわたって多くの人々の更生を支援。受章は「思いもよらなかった」という。「対象者と面接する際などは、その人の家族になったつもりで対話するよう心掛けてきた。大変なこともあったが、対象者が社会へ巣立っていくことができた時は喜びがある」とやりがいを語る。この9月末には定年を迎える。「定年後も地域での犯罪抑止活動などに継続的に協力していきたい」と意欲を見せていた。
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