4月10日に投開票が行われた市議選神奈川区選挙区(定数5)は、みんなの党の新人・平野和之氏がトップ当選を果たした。現職では、自民党の福田進氏と民主党の中山大輔氏が議席を守り、新人では、公明党の竹内康洋氏と自民党の藤代哲夫氏が当選した。一方、7人によって争われた県議選(定数3)は、自民党の梅沢裕之氏と公明党の藤井深介氏の現職2人と、みんなの党の新人・軽部和夫氏が当選した。
10人によって争われた市議選。トップ当選を果たした平野氏は、経済評論家としての経験を活かし、経済政策を訴える選挙活動を展開。「選択と集中で産業を創出する。議員の責任を明確にすることで政治不信をなくしたい」と意欲を示す。
8度目の当選となった前回トップの福田氏と、元藤沢市議として実績のある竹内氏は、手堅く組織票をまとめた。藤代耕一氏の後継として出馬した藤代哲夫氏は、若さを前面にアピールし初当選を決めた。中山氏は民主党に対する逆風の中、議席を死守した。
一方で、同じく民主党の現職・井上大右氏は、その流れをはねかえせず落選。ネット横浜の現職・杉山典子氏は、神奈川ネットの新人・太田幸江氏と女性票を分ける格好となり4選ならず。共産党の新人・柏木哲哉氏と、無所属の新人・葛西康樹氏は知名度の低さを挽回できなかった。
県議選も定数3を争う大接戦となった。3回連続でトップ当選を果たした梅沢氏は「震災後という異例の選挙戦だったが、こういう時だからこそ県民のためになる政策を訴えた」と振り返った。
4回目の当選を決めた藤井氏も、これまでの実績が評価され当選。残り一つの議席を軽部氏と民主党の新人・田村雅俊氏が争ったが、215票差で軽部氏が初当選を決めた。神奈川ネットの新人・工藤恒子氏、共産党の新人・柴田豊勝氏の元市議2人と、無所属の元職・竹内栄一氏は票をまとめきれなかった。
また、知事選では神奈川区でも当選した黒岩祐治氏が約57%の得票を得て強さを見せた。神奈川区では投票率45・38%で、前回の45・73%を下回った。
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