神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2011年4月14日 エリアトップへ

あいさつを通じ防犯を呼びかける 坂口 敏朗さん 羽沢南在住 75歳

公開:2011年4月14日

  • LINE
  • hatena

校門前が私の大切な居場所

 ○…「おはよう、行っておいで」。神奈川区の西端、羽沢南と保土ケ谷区上星川の境目の小道で、毎朝のように登校中の子どもたちに声をかけている。「学校の外は地域で見守る必要がある」。平成16年に、地域で物騒な話を耳にしたのを機にあいさつ運動を始めた。警察から借りた「防犯」の文字の入った緑の腕章がトレードマーク。取材中も止めどなく持論を展開するアイディアマンだ。

 ○…あいさつ運動は、上星川小に波及。登校時になると校長先生らが校門前に立ち、児童を迎える光景が見られる。「児童も自作の『のぼり』を掲げて元気にあいさつしています」と目を細める。今では入学式や卒業式にも呼ばれるようになり、子どもたちからは「あいさつのおじさん」として親しまれている。まちで出合った人から「私の顔が分かりますか」と呼び止められることもしばしば。「こうなってくると楽しくてやめられないね」。

 ○…長野県で生まれ、新潟県で育った。「よく一人で山菜採りに行ったものです」と少年時代を振り返る。海や山、大自然の中でたくましく育った。高校では書道に没頭し、集中力を養った。上京後、結婚。のどかな地を求めて30年前に羽沢のマイホームを購入。娘と孫3人に恵まれた。

 ○…退職後は、行政への提案活動がライフワーク。提案件数は100便を超えた。特に、平成18年に実現した『羽沢南』の誕生に大きく貢献した。「以前はピザの配達すら断られるほど分かりにくい地域で、住居表示の実現と新町誕生は、地元住民の悲願だった」。160人から聞き取り調査を行い、報告書を作成。役所などに日参し、実現までこぎ着けた。悩みは、街づくりを話し合える仲間が少ないこと。「学校を中心とする街づくり、つながりづくりが大切」という方向性は今後も変わらない。「上星川小の校門前あたりは、大切な私の居場所です」と、今日もあいさつに立つ。
 

神奈川区版の人物風土記最新6

嶋崎 孝浩さん

4月に神奈川図書館の館長に就任した

嶋崎 孝浩さん

立町在勤 60歳

4月25日

久保田 剛さん

この春から神奈川警察署の署長を務める

久保田 剛さん

神奈川在勤 58歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

福田 茂さん

4月1日付で神奈川消防団の団長に就任した

福田 茂さん

幸ケ谷在住 65歳

4月4日

小谷野 貴弘さん

南神大寺小学校の創立50周年記念事業実行委員長を務めた

小谷野 貴弘さん

神大寺在住 42歳

3月28日

竹内 一郎さん

能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

横浜市立大学附属病院勤務 51歳

3月21日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook