1912年に日本から米国ワシントンDCへ、友好と親善の証しとして桜の苗木が寄贈された。約3千本の桜が植えられたポトマック河畔一帯は、その後世界的な桜の名所になった。たくさんの桜がアメリカに贈られた背景には、世界的化学者で実業家の高峰譲吉さんや、現在、横浜外国人墓地に眠っているアメリカ人紀行作家エリザ・シドモアさんの尽力があった――。
シドモア桜100周年を記念して4月14日、ワシントンDCで横浜フェスティバルが開催される。これに伴い、林文子市長や佐藤茂市会議長、佐々木譲二横商会頭をはじめ、関係団体から約120人が渡米する。
シドモア桜100周年「里帰りを喜ぶ市民の会」からも約50人が海を渡る。発足は1年前。同会の役員である浅野高校出身の映画監督・市川徹さんが、高峰さんを題材にした映画『TAKAMINE』を撮影したことがきっかけで、旧友たちとともに横浜市民の会を立ち上げた。同会は、ワシントンから里帰りした桜の苗木を育てており、近く「全米桜の女王」を招いた植樹式も行う。
大内えりか会長(松ヶ丘在住)は、「日米の交流を深めたシドモア女史に感謝している。美しく咲く桜の花によって、世界中の人々に笑顔と幸せをもたらしたい」と話し、市民の会の活動は今後も継続する方針。ニュージーランドやサウジアラビアを手始めに、桜を通じた国際交流を続ける。
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