区内で放火と見られる火災が増えているという。神奈川消防署の滝沢宏予防課長に、現状と対策について聞いた。
――区内で火災が多発していますが、何件発生しているのでしょうか。
「5月15日現在の神奈川区内火災件数は、37件発生しており昨年同日比12件増となっています」
――主な火災の原因は何でしょうか。
「主な火災の原因は、放火(疑いを含む)が15件で、次にたばこが9件、他にストーブ、食用油過熱出火がそれぞれ2件発生しています」
――実際にどういう場所や状況で発生しているのでしょうか。
「放火の多くは、建物周囲の新聞紙など燃えやすい物に火を着けられています。容易に近づけ、人目が届かない場所でした。たばこは、灰皿の吸い殻をそのままごみ箱に捨てたため出火に至り、歩行中に投げ捨てたたばこ火が雑草に燃え移りました。食用油過熱出火は、揚げ物などの調理中にその場から離れたために出火に至っています」
――区民が行える対策はありますか。
「放火を防ぐには、建物周囲に可燃物を置かないことが第一です。商店などが段ボール等を一時置く場合でも、なるべく施錠できる場所に収納してください。また、夜間に多く発生しているので、センサーライトなどを設置し、放火されない・させない環境を作ることも必要です。たばこは、歩行中の喫煙、ポイ捨ては絶対にしない。灰皿のある場所で喫煙し、吸い殻は必ず水をかけてから捨てること。揚げ物などをする時は、絶対にその場を離れてはいけません」
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