台町にあるJMC(ジャパンムエタイセンター)横浜ジムに所属するキックボクサー・武田一也選手(26)が9月28日、日本チャンピオンとしてタイ・チェンマイで開催されるキックボクシング大会「TOYOTA70kg級トーナメント」に出場する。
同大会は、日泰友好50周年を記念して行われるビッグマッチ。スーパーウェルター級の上位ランカーである日本人4人とタイ人4人の8人が出場し、優勝賞金150万円をかけてトーナメント戦で激突する。武田選手は既にタイに渡り、現地のジムで試合に向けた調整を続けている。
武田さんは市内旭区出身。県商工までは野球部で体を鍛えていた。一方で、幼いころに見たプロボクサー・辰吉丈一郎さんの試合に衝撃を受け、空手道場にも通っていた。高校卒業後に社会人として働きだしたが、夢を追って19歳の時に同ジムに入門。元世界ランカーの寺岡義洋会長に見い出され、内弟子として2007年2月プロデビュー。2010年3月26日、24歳の誕生日に日本王者を奪取した。「日本チャンピオンは通過点に過ぎない。プロである以上、頂点を目指したい」と世界を見据える。
日本ではキックボクシングはマイナー競技だ。日本チャンピオンでさえも、賞金だけで暮らすことはできない。武田選手も港の荷積みで生計を立て、朝夕にトレーニングを積んでいる。「今回の大会は、世界に名を売る絶好のチャンス。自分は負けん気と我慢強さが売り。ボロボロになっても勝ち抜いて、絶対優勝します」。もうすぐ世界チャンピオンへの挑戦が始まる。
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