議会報告 商工労働常任委員会で質問 県議会議員 かるべ和夫(みんなの党)
第3回県議会定例会が開催されています。所属する商工労働常任委員会でこのほど、みんなの党を代表して「若者就職支援センターについて」などの質問を行いました。
就職には人とのふれあいが必要
就職活動としてのいわゆる「ネット就活」は、現代の若者が好む就活方法であります。身近な就職活動としては便利ですが、人とかかわりたくない若者にとっての「都合の良い情報収集手段」になっているように思います。一見すると人を介さないで就職活動ができるように見えますが、画面上の先にあるものは企業、やはり「人」の集団組織なのです。
このような状況を考慮し、「若者就職支援センター」には経験豊富なキャリアカウンセラーが常駐しています。カウンセラーは、若者に就職活動の基本から応募活動に至るまでの支援メニューを、相当な時間をかけて行っています。こうした人を介した雇用のマッチングを目指していることは、意義のある事業だと思います。就職とはイコール「人間関係への就職」でもあり、人とのふれあいが重要なのです。今後は、カウンセリングを通じた人間関係の基礎づくりの向上にも期待したいです。
個別相談はプライバシー配慮を
個別相談については、人との接触が苦手な若者もいます。東京都や埼玉県の先進事例を参考に、個人のプライバシーの配慮を要望しました。ブースをそれぞれ仕切るなど、勇気をもって就職相談に来た若者が、安心して相談できる場所づくりも必要です。センターに初めて相談して何回も来る人もいれば、2度と来ない人もいるのが実情です。
求人情報の発信は若者が好む媒体で
厚生労働省の調査によると、全国のフリーターは約176万人。彼らの中には、SNSなどのネットコミュニケーションに精通した若者も少なくないと思われます。神奈川県は「若年者合同就職面接会」を開催しています。この面接会は「就職活動をしている若者は自分だけじゃない」と知ることができ、希望業種以外の求人状況も知ることができる良い機会となっています。しかし、ネット環境で育った若者に対するPR不足は否めません。広報媒体は、既存の媒体だけでなく若者が好む媒体なども活用し、タイミングの良い情報発信が必要です。
さらに、今後は来場者アンケートの内容をもとに、求人・求職側にかかわらず特に「不満・やや不満」の内容を十分に検討し、就職のマッチングの確立を目指してもらうことを要望しました。
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