神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2013年1月31日 エリアトップへ

UDタクシー 導入台数、未だ目標の6割 認知度不足が普及の壁に

公開:2013年1月31日

  • LINE
  • hatena

 年齢や障害の有無に関わらず、誰でも利用しやすいよう設計された「ユニバーサルデザイン(UD)タクシー」。横浜市では補助金制度を設けて今年度から3年間で240台の導入を計画しているが、認知度の低さから乗車を避けられるケースもあるという。普及には事業者側の周知に加え、UDへの乗客の理解も求められる。

福祉専用車両と勘違いも

 UDタクシーの導入を促進しようと、国交省では2011年度から補助金制度を新設した。神奈川県タクシー協会横浜支部=中区=でも、交通のバリアフリー化に取り組もうと市に事業化を要望。今年度は1千万円の予算が付き、14年度までに市内の協会加入車両台数4800台のうち5%の240台の導入を目指す。今年度は46社71台を目標としているが、12月末時点で23社43台と目標の6割にとどまっている。

 通常の多くのタクシーがLPガスなのに対し、UDタクシーはガソリンを使用する。ガソリンはLPガスに比べ、燃料費が約2倍かかることが懸念材料でもあったが、今夏にはLPガス対応車がメーカーより発売されるという。

 同支部・UDタクシー導入推進委員会の藤井嘉一郎委員長は「タクシー業界においてもバリアフリー化は必須。高齢化も進み、需要はさらに高まるのでは」と話す。

 UDタクシーは介護専用ではないため、通常の流し運行で営業する。予約せずに街中で乗車できるのが特徴で、料金も変わらない。しかし、見慣れない車体から乗車を避ける人も。同車両を運転するタクシー運転手は「利用者は無線配車がほとんどで、流し運行では厳しい。3人に1人は挙げた手を下げてしまう」とこぼす。台数が限られているため、予約したくても空きがない場合もあるという。

 藤井委員長は「乗客が増えず採算がとれないと、事業者も導入しづらい。福祉車両として共存させるためにも、UDに対する理解を深めてほしい」と話す。一方で、市に普及の要望をしていた横浜市身体障害者団体連合会では「事業化されたのは喜ばしいこと。しかし、台数はまだ足りず、街中で呼び止めることが難しい。全体の30%位がUDになれば」と話している。
 

神奈川区版のトップニュース最新6

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

デジタル端末貸与を実現

神奈川工業高定時制

デジタル端末貸与を実現

地元企業連携では全国初

4月18日

追突事故が増加中

神奈川警察署管内

追突事故が増加中

15日まで交通安全運動

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月4日

体験コーナーを刷新

市民防災センター

体験コーナーを刷新

大和ハウス工業と連携

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook