京浜臨海部(神奈川区・鶴見区)にある11の企業緑地やトンボ池などでトンボの調査を行っている「トンボはドコまで飛ぶかフォーラム」(吉田洋子代表=人物風土記で紹介=)=事務局・泉町=がこのほど、第20回横浜環境活動賞の市民の部で大賞を受賞した。
同フォーラムのトンボ調査は、「京浜の森づくり事業」の一環として10年前にスタートした。毎年、夏になると同地域の企業・市民団体・行政・専門家などが連携してトンボを捕獲、マーキング後に放ち、「そのトンボがどこまで飛ぶのか」を調査・研究してきた。分析結果はシンポジウムで報告。自然の豊かさを示す指標とされるトンボの生態調査を通じ、「質も考慮した緑化」など、環境エコアップを推進することを目的に活動中だ。さらに、市内の小中学生を対象にトンボの調査体験会を行っていることなども評価され、大賞と特別賞(生物多様性)に輝いた。
吉田代表は「調査を通じて、工業地帯にも多様な生物が生息していることが分かってきた。参加企業が環境問題を考えるきっかけにもなっている」と10年の成果を話し、「企業や行政の協力を得て、活動範囲を広げていきたい」と、調査場所の増加を目指す方針だ。
横浜環境活動賞は、地域で様々な環境保全・再生・創造の取り組みを積極的に行っている団体などを表彰する制度。1993年度に創設され、今年度は同フォーラムのほか、株式会社横浜八景島(企業の部)、横浜市立戸部小学校とべエコクリーン委員会(児童・生徒・学生の部)が大賞を受賞した。
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