市立浦島丘中学校3年生の厚川理紗さんが、夏休みの自由研究「私の町の放射線を測定する」をまとめた。これは、2011年3月11日の東日本大震災をきっかけに発生した「福島第一原子力発電所事故」によって放出された放射性物質の影響について調査したもので、浦島太郎の伝説がある入江川周辺地域(神之木、大口、子安浜)を対象としている。
研究テーマを放射線量調査に決めたのは、「神奈川区民ミュージカル」がきっかけ。同ミュージカルには、小学校4年生の時から参加していて、3年前には主役も務めている。当時、物語の題材となっていた浦島太郎伝説について学んだため、入江川周辺地域に強い愛着があるという。厚川さんは、研究テーマを決める際に同ミュージカル実行委員会事務局長の村上芳信さんに相談。そこで、以前から区内の放射線量調査を行っている研究者を紹介してもらい、調査の参考とした。
2日間かけて放射線量の測定を行ったのは、浦島太郎伝説にちなんだ場所など入江川周辺の30カ所。測定方法は、市販の放射線測定器を3種類用意し、各測定地点の地上1mで30秒間固定するというもの。3つの測定器のうち、最も値の高かったものを採用し、横浜市が発表している周辺小中学校の測定値と共に地図にまとめた。
調査・研究を終えた厚川さんは、「自分で想定していたよりも実際の数値が高いことに驚いた。こういった調査を、公的機関でも長く続けていってほしい」と話した。
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