神奈川区薬剤師会会長として区内の薬剤師をまとめる 渡辺 肇子さん 大口通在住 68歳
好奇心が元気の源
○…区薬剤師会の会長として、10年近く活動している。交代制である会長職を、これほど長く務めることは珍しいという。それでも、「元気なうちはやってほしい」と会員たちから言われていることから、人望の厚さが窺える。３師会（医師・歯科医師・薬剤師）の会合など、難しい話になりがちな場も、軽快なトークで場を和ませるため、「あまり会長らしくない会長と言われることもある」
○…生まれたのは、終戦の年で、幼い頃はまだまだ戦争が色濃く残っていた。また戦争が起きて、家族が死んでしまうかもしれないという想いを抱えながら成長してきた。薬剤師になったのは、父に勧められたことがきっかけ。家族にもしものことがあっても、自分１人で生きていくことができるようにという親心だ。「薬剤師という職業を勧めてくれた父には、今でも感謝している」
○…非常に積極的な性格。興味を持ったら、一直線に突き進むタイプだ。いくつもの資格を取得し、68歳の現在も新たな資格に挑戦している。「好奇心が元気の源なんです」と大きく笑う姿には、周囲を明るくする力がある。趣味のピアノとカラオケはこれからも続けていく。いつまでも「歌って踊れる薬剤師」でいることが目標だ。
○…薬剤師をしていると、様々な病気に罹った人々と出会う。命と健康に関わるとても責任のある職業だ。重圧は大きいが、アドバイスを送った人が「元気になった」と報告に来てくれることが嬉しい。今は、会長として後輩たちのために環境整備に努める日々。政治は好きではないが、自分たちの仕事環境を良くしていくためにも「主張はしっかりしていきたい」という。好きな言葉は「明けぬ夜はない」。どんなに大変なことがあっても、「医療はサービス業なので、対人間の付き合いをしっかりとしていくことが大切」だ。これからも、明るく前向きに歩み続ける。
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