神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2013年10月24日 エリアトップへ

連載寄稿 イルカ博士の生命感動日記 【15】子どもに感動を与える工夫

公開:2013年10月24日

  • LINE
  • hatena

 人間すなわち「生きる力」の根源は感性・感動であって、知性ではありません。赤ちゃんはヒトとして生まれ、その後、養育・保育によって10歳までに人間に仕上げなければなりません。その仕上げ方で、感動し感性ある豊かな人格のある人間に育てることができるのです。

 この子どもたちの心の成長は生物学的にお母さん・お父さんという環境の影響を受けて発現するので善い環境刺激を浴びせるようにして育てることが大切です。そのためには『人間を人間らしくする』教育が必要です。よく赤ちゃんが生まれて「子育てに悩まなくてもなんとか五体満足に育つものだ」というような楽観的な考え方がありますが、からだにはホルモンなどによる「からだの恒常性」という復元する自己組織化のメカニズムが働き、わたしたちの細胞を守っているわけです。

 ところが、神経は外界の環境の変化を瞬時鋭敏に受け取らなければいけないので心は外界から守られていないのであって、これがからだとの大きなちがいです。外界から守られていないけれども、心の総合機能が揺れないように自己調節がなされていなければなりません。からだの場合は生まれたときから自己調整機能がほぼ出来上がっていますが、心の場合には、10歳頃までの養育、保育、教育、しつけの過程の中で一定の時間をかけて整備されるように仕組まれているのです。ところがこの成長過程は環境の影響を鋭敏に受けますので、環境が適切でないと、自己調節がうまく機能しない人間になる可能性が起こるのです。

【日本ウエルネススポーツ大学特任教授・岩重慶一

(問)【メール】iwashige@gmail.com】

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook