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神奈川区版 公開:2014年3月27日 エリアトップへ

連載寄稿 イルカ博士の生命感動日記 【20】快感と不快はコインの裏表?

公開:2014年3月27日

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 前回は赤ちゃんの生理感覚(オシッコ、眠たいなど)はその後の習得性により、脳の中で「解放感の前兆」という電気信号に読みかえて「気持ちのよい感覚」として味わっていく、というお話をしました。

 痛みについても同じことが言えるようです。脳の中では「痛い」と同時に「痛くない」という信号も発信されます。痛みを消去する神経物質はエンドルフィンやエンケファリンとして知られています。ときに「痛がゆい」など、快感が前面に出てくるようです。

 また、舌の痛みの神経も幼児に辛いものを食べさせると、よくわかります。辛さは本来不快なはずです。ところが、大人は料理に香辛料を好んで使います。このように、もともと不快であるはずのオシッコやまどろみを気持ちのよいものとして、習得し経験するのも同じ仕組みです。

飲酒、マラソン身近な「快感」

 習得性がもたらす「脳内麻薬」という神経物質の存在は大きく、例えば私が趣味にしているマラソンのランニングで経験する「空中を飛ぶような快感」や、仕事をしないと気がすまないワーカーホリック、アルコールの飲用といった場面で経験された方も多いのではないでしょうか。

 つまり、快感と不快は正反対の感覚のように思えますが、実は紙一重の違いでしかないようです。

【日本ウエルネススポーツ大学特任教授・岩重慶一

(問)【メール】iwashige@gmail.com】

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