神奈川区「朝ごはんレシピコンクール」の簡単野菜レシピ部門で最優秀賞に輝いた 菊池 茂夫さん 斎藤分町在住 64歳
食学び自分の栄養に
○…神奈川区は6月の食育月間に合わせ、「朝ごはんレシピ集」を区内の保育園や幼稚園、小中学校の児童生徒らに配布している。冊子に掲載されているレシピは166件の応募から選ばれた22作品。「人それぞれ好きな組み合わせで食べてもOK」と考案した、火を使わずにでき、野菜も摂れる「かんたん野菜たっぷりさんま蒲焼丼」が最優秀賞に選ばれた。「こんなに簡単なものがレシピ集の最初に載るなんて、とんでもないこと」と笑う。
○…福岡県出身、大学進学で上京した。しかし、時は学生運動真っ盛り。授業はほとんど休講だったため、老舗パンメーカーの工場や大手百貨店など、様々な業種のアルバイトを経験。その収入で全国各地を旅した。「旅行業に就きたいと思っていた」が、エネルギー会社で人事畑を歩んだ。メンタルヘルスが注目される時代には多くの悩みを抱えた社員と向き合った。「気が重くなるから、気功を使った整体でリフレッシュした」と話す。
○…単身赴任中も、飲み会などがあって台所に立つことはほとんどなかった。50歳になるまで米を炊いたことさえなかったが、去年の3月に定年退職して興味を持ったのが「食」。現在はヘルスメイトの講座に参加したり、料理教室に通っている。「精神的なことは答えがないけど、食は答えがある」。日常生活でも塩分の少ないものを選ぶなど、意識が変わってきた。今、興味があることは高齢者の低栄養化。「年を取ると、これは食べない方が良いというように節制するけど、それが良くないこともあるんだって」と目を見開く。
○…多彩な趣味を持ち、ヘルスメイトや歴史ガイド会のほか「趣味を作るなら、苦手なことにもチャレンジしたい」と、写真サークルや乗馬にもチャレンジしている。「大学の公開講座に行って、食について詳しく学びたい。過去を振り返るより、これからを楽しみたい」と意欲を見せる。
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