六角橋落合さん 脱サラで「木象嵌(もくぞうがん)」職人に きょうから作品展
六角橋にある「家具・木象嵌工房 二輪草」の店主、落合勲さん(59)が今日9月18日から自身初の作品展を開く。薄い木の板をカッターで切り、花や動物などをかたどる「木象嵌」。寄木細工のように様々な色・模様の木を組み合わせて描かれた作品十数点を展示し、実演や体験も行う。
六角橋の閑静な住宅街に佇む、ごく普通の一軒家。その隅にある4畳半ほどの物置小屋のような小さな作業場が「家具・木象嵌工房 二輪草」だ。2人入ると身動きが取れないほどの工房には、完成した家具や木象嵌の作品が所狭しと置いてある。
横浜マイスター内田さんを師事
落合さんが家具職人になったのは51歳。それまで小学校で教鞭をとっていたが、元々ものづくりに興味があったため、横浜マイスターとして歴史ある横浜家具を作り続けている内田勝人さんに弟子入り。「そこに木象嵌職人の方もいたので、並行して教えてもらった」のがきっかけ。その後、弟子仲間とともにグループ工房を立ち上げ家具職人としてのスタートを切り、2010年に個人で工房を開いた。
モチーフをスケッチしたら、厚さわずか3㎜ほどの色・模様の異なる木をカッターで切り組み合わせ、それを木の板にはめ込む。陰影をつけるときは、焼いた砂で焦げ色をつけるという。「草花のモチーフが多いかな。最近は魚も挑戦中」と落合さん。絵画のように額縁で飾るだけでなく、注文を受けたドレッサーの扉やテーブルに描くことも多い。製作に数年かかっているものもある。
商店街で実演も
作品展は今日9月21日まで、六角橋商店街「あけ/たて」(大徳建設不動産2F)で開催。午後1時から6時まで。落合さんは「木象嵌の魅力を知ってもらう機会になれば」と話している。(問)あけ/たて【電話】045・402・1215、落合さん【携帯電話】080・6654・5038
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