神奈川大学工学部と同大学院工学研究科はこのほど、六角橋商店街(石川清貴会長)のアーチ・街路灯の全面リニューアルに伴うデザインコンペを実施し、商店主らの選考の結果、井上裕子さん(22)=工学研究科建築学専攻=の作品「六角橋商店街を優しく彩るアーチ」が選ばれた。
交流の礎として
これは、建築デザインの実践の場を求める大学側と、学生との交流を進める商店街側の思惑が一致して実現したもの。同商店街のシンボルとなるアーチや街路灯のほか、組織の固有性を表現するCI(コーポレーションアイデンティティ)を含むデザインで競い合われた。
学生コンペには立体的なトンネル案など、学生らしい斬新な8作品の応募があった。これらは同商店街(約160店舗)で回覧され、「レトロな雰囲気が商店街の雰囲気に合っている」「現実的なデザインだ」などの評価を得た、井上さんの作品が選ばれた。
井上さんは「六角橋商店街の雰囲気をそのままに、昼も夜も優しく彩ってくれるアーチを提案しました」とコンセプトを話す。現在は検討会で商店主らと意見交換しながら、デザインの細部を詰めている。同商店街はこのデザインを基に、2015年度以降の整備を予定している。
石川会長は「このデザインが、神大生と商店街の交流の礎となってほしい」と期待を込めていた。
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