連載寄稿 イルカ博士の生命感動日記 ㉛幼少年期からの生きがい創り
先日、日本ウエルネススポーツ大学と日本幼少年協会共催の「日本健康・スポーツ学会設立記念大会」に参加しました。その内容を少しご紹介します。
今、国は学校教育・スポーツ教育界に「心豊かな健康づくり」について具体的な開発・アプローチを求めています。それに対するアクションプランの一つが、幼少年から生涯にわたりスポーツを中心にした「生きる力」を養う教育活動です。
そもそも、生きる力とは体力・精神・心・感性の健康が総合的に絡み合って、ヒトである低年齢期を人間に教育し、次の知性力ステージへ成長させる力のことです。その過程で自己実現力が養われ、生きがい創りにつながるのです。
本学会、心理学者近藤卓先生の自尊感情による諸分析報告は、「自分を価値あるものだと感じる高い自尊感情は社会で幸せに生きていくために必要。また、社会生活の中で他者と自分の命はかけがえにないものだと感じることも、心の健康を保つために必要」という内容でした。
私は2年前の本誌15号においても、心について生物学から次のように述べました。「子どもたちの心の成長は父・母という絶対的愛情による環境の影響を受けて発現する」
生物学から見た、ヒトに教育が必要な理由は「ヒトの心は”自意識”を持つようになったから」です。これを教育で良い方向にコントロールして、ヒトははじめて人間になることができるのです。この認識をしっかり持つことが、心の健康づくりに絶対不可欠だと思います。脳の育て方の基本が分かれば、躾や道徳のような伝統的人間教育の本質を発見できます。
【日本ウエルネススポーツ大学特任教授・岩重慶一
(問)【メール】iwashige@gmail.com】
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