ミスター高橋の 連載 「貯筋」の心得 【4】首の筋トレ
”首はプロレスラーの命”
と言われるとおり、彼らは首の筋肉を徹底的に鍛え上げます。他の競技には見られない激しい投げ技を食らった時など、首が弱いと脳に直接の衝撃を受けてしまうからです。目的は脳挫傷などの傷害を未然に防ぐことですが、その副次的効果としてレスラーの間に伝わる話をちょっと一言。
かの有名なカール・ゴッチの特訓を受けていたときに何度も聞かされたのですが、「首の筋肉を強くしておくと脳溢血やアルツハイマーにもならない」というのです。医学的根拠のほどは未詳ですが、事実プロレスラーが脳血管障害で亡くなった例は極めて少なく、また認知症になってしまったという話も耳にしません。
私が新日本プロレスのレフェリー兼外国人レスラー担当として25年間の在籍中に知り合った「悪役」たちは1000人を超します。
地方巡業の寝食を共にした朋友の死を耳にするのは寂しいことですが、死因の順位は心臓発作、がん、交通事故死と、脳溢血死はほとんど聞きません。
私もその伝説を信じ、「貯筋倶楽部」の女性会員さんたちに首の筋トレもプログラミングしています。もちろんレスラーのようにはいきませんので、自らの頭の重さを負荷にした楽な方法です。倶楽部を創設して19年目になりますが、それぞれ貯筋が増えたことにより、要支援要介護になった人は誰もおりません。平均70歳で、みなさん背筋がぴんとしており、首の筋力低下独特の、頭が前屈した姿勢の人もおりません。幸い肩こりや首痛の予防からも、首の筋肉は重要な役目を担っています。首の筋トレ法、覚えておくと家でも楽々できますよ。
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