うつ病や統合失調症など、脳や心の病から社会へ復帰するための就労継続支援B型事業所「ゆめが丘DC」(泉区下飯田町)が4月に開所。現在5人の利用者が6月の販売に向け、商品製作に取り組んでいる。
事業所を運営するのは、精神疾患への理解促進を目的に活動するNPO法人シルバーリボンジャパン(関茂樹代表)。社会復帰への第一歩として、心の病を抱える人に就労の場を提供し、人との交流や生活の課題を克服するサポートも行っていく。
実は、関代表自身も15年前に難治性のうつ病を発症。突然不眠・不調などの症状が出始め、回復するまでには3年以上かかったという。「身近な家族に理解してもらうことすら大変だった」と当時を振り返る。その後、「自分の経験を生かし、より多くの人に精神疾患のことを知ってもらいたい」と独学で精神保健福祉を学んだ。夜間大学に通っていた07年にシルバーリボンに出会い、精神疾患の啓発活動を進めてきた。
現在、ゆめが丘DCでは、畳のへりを使ったバッグや小物などを製作している。これは、スタッフの永井千尋さんの地元・福島県浜通りの畳店から教わったもの。横浜と浜通りの「浜」の字を使い、「浜印」の名を付けた。使用するへりは泉区内の畳店が半端に余ったものを寄贈してくれたという。
商品の販売は6月ごろからインターネットなどで行う予定。利用や購入についての問い合わせは【電話】045・438・9315へ。
神奈川区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>