ミスター高橋の 連載 「貯筋」の心得 【5】ロコモとサルコぺニア
ロコモとはロコモティブ・シンドロームの略称で、「運動器機能症候群」のこと。つまり、運動不足によって全身の筋肉が衰退し、歩行はもちろん日常の動作が極めて困難になってしまうことです。ロコモは運動嫌いな高齢者に多いのですが、同じ筋肉の減少によって障害をきたすサルコぺニアは「やせ型肥満」とも言われ最近は若年層にも多く見られるようになりました。
特に女性に多く、その原因のひとつは安易なダイエット法にあると私は考えています。本の売れ行きが落ちている昨今でも、書店には何冊ものダイエット本が平積みされています。
手に取ってみると、いずれも「楽々」とか「簡単に」というようなサブタイトルが付けられており、中には首をかしげたくなる「一カ月で20kgの減量に成功」などという見出しまでついているものもあります。
仮に、筋トレなしの食事制限だけで体重を落とせたとしても、それは本当のダイエットとは言えません。体組成を計測してみれば一目瞭然ですが、体重が落ちたのは筋肉量が減ってしまったことによるもので、蓄積された脂肪量はそのままなのが分かります。本当のダイエットとは、単に体重を落とすことではなく、しっかりと筋肉を貯え必要外の脂肪を減らすことです。
そのためには栄養バランスの良い食事をしっかりとって、筋トレとウォーキングとストレッチを習慣づけることです。筋肉量が増えれば基礎代謝が上がり、自然と皮下脂肪、内臓脂肪の減少につながるのです。
サルコぺニアは様々な病気を併発。若年性要介護者にもなりかねないのです。「筋肉が弱ってきた」とお悩みの方はご相談ください。
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