「いらっしゃいませ」「今日は梨が4個で500円ですよ」――。大口通商店街に、子どもたちの元気な声が響き渡る。
この声の正体は、横浜市立子安小学校(宮生和郎校長)の3年生。9月9日・15日・16日・18日の4日間、キャリア教育の一環として同商店街やあけぼの通商店会にある17店舗で約150人が体験学習を行った。
子どもたちは、午前10時すぎにはエプロンとバンダナ姿で各店舗にスタンバイ。最初は少し緊張した表情で接客していたが、徐々に慣れてきて釣銭の計算もばっちりこなした。普段から商店街を利用しているという女性は「子どもたちが元気に頑張っていると、買いたくなっちゃう」と、パンや果物などを購入。体験を終えた男子児童は「お客さんに商品を買ってもらうことは簡単なことではないと感じた」と話していた。
子どもの姿地域の活気に
総合的学習の時間を使い、教科の枠組みを越えて毎年行われているこの体験学習。子どもたちは、事前に「お店の人はどのような工夫をしているのか」などを各クラスで話し合い、当日は店を宣伝する手描きポスターを店頭に貼るなどして買い物客にPRしていた。水翁青果の伊藤光浩さんは「子どもをきっかけに家族が来てくれるので、調理法を教えたりコミュニケーションを大事にする小売店の良さを知ってもらえる」と効果を感じているようだ。
宮生校長は「机上ではできない貴重な学びの機会となった。この体験は大切な宝物となって、子どもたちの心に残るものと思う」と、商店街や地域住民への感謝を述べていた。
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